季節の養生

冬支度

暦の上では「立冬」をむかえました。

そろそろ、冬用の衣服や寝具、暖房器具の本格的な準備が必要になってきましたね。

最近の若い方(なあんていうとうるさいオバちゃんと言われそうですね)は薄着の方が多いように思います。もともと、日本には寒中水泳や乾布摩擦、冬の滝行などあえて、寒い思いをして精神やカラダを鍛える風習があります。

また、幼稚園でも冬でも半袖や裸足など薄着であえて抵抗力を鍛えるところもあります。

 

しかし、最近の若い方の薄着は健康を考えてというよりファッションの要素が強い気もします。

 

ほらほら、やってきましたよ。

れいちゃんは、この秋から妊活を始めたばかりの今年26歳。

 

首元があいたVネックのシャツに、長めのスカート。

長めのスカートはいいんだけれど、生足とスニーカーのコーディネート。

 

れいちゃん

「にこにこ先生、こんにちは。漢方薬は最初は泣きそうだったけどなんとか飲めるようになってきました。」

「食事も頑張ってるけど先生の言うように食べていたら太りそうで。でも、がんばってるよ。」

 

にこにこ先生

「そうなの・・・忘れずにお薬も飲み、お食事もちゃんと食べてくれているのね。がんばっているね。」

「ところで、れいちゃん。これから寒くなるから、カラダを冷やさないように服装も気をつけていこうね。」

 

れいちゃん

「うん、そう思って去年の冬は短パンで頑張ったけど、今年は長いスカートに変えたんだよ。」

 

にこにこ先生

「そうよね、スカート長いのに変えたんやね。それは大変いいことやね。」

「うるさく言うようだけど、首周りを冷やさないように首元のあるシャツを着てみようか。」

 

れいちゃん

「にこにこ先生、わたし首がある服は気になって肩がこるのよ。」

 

にこにこ先生

「そうなんだ。じゃあ、首まわりが気になるようだったら外出時にはマフラーを巻くとか。」

 

  

=冷え対策ポイント= 首、手首 足首、お腹を冷やさない

手や足は心臓から遠い位置にあること、私たちのカラダは内臓が集まっているお腹に血液を集中させようとすることから手や足が冷えやすくなります。

 

手首、足首、首には関節があり、動きやすいように皮下脂肪や筋肉もあまりついていません。だから、保温機能も乏しく皮下を通っている血管も外の冷えの影響を受けやすくなるのです。

 

れいちゃんには、このことをお話するとわかってくれました。そして、くるぶしの隠れる長めのソックスを履いてもらうよう言いました。

 

れいちゃん

「にこにこ先生、そういうわけだったのね。私今までそんなこと気にしたことなっかたわ。でも、手足がかじかむのは生まれつき冷え性だと思ってたの。」

 

にこにこ先生

「れいちゃん、冷えは万病の元って昔から言うでしょ。

冷えを改善すると、生理が整ってきて赤ちゃんの授かりやすいカラダになるからね。顔色だってもっと良くなって、お洋服のおしゃれするより、きれいになりますよ。」

 

中医学(中国の伝統医学)では、風邪や寒邪は首の後ろから入ってくると考えられています。マフラーを活用してくださいね。

 

通気性の良い素材のものを、重ね着で空気の層を作ってね。

そして、外と室内で着脱して温度調節をしましょう。

 

記:薬剤師・和学薬膳®博士 森川彰子)

 

 

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神戸  漢方薬店   不妊

 

 

 

 

 

 

 

 

便秘にも下痢にも「りんご」がいいの?

11月5日は「いいりんごの日」

青森県が語呂合わせから平成13年に制定しました。

 

今日もお店にフジ子ちゃんがにこにこ先生を訪ねてきましたよ。

 

フジ子

「にこにこ先生、こんにちは。」

 

にこにこ先生

「あら、フジ子ちゃん、こんにちは。顔色悪いね。今日はどうされたの?」

 

フジ子

「あのね、わたし お腹を壊しちゃって下痢になっちゃたの。なんにも食べれないの。ママがこんなときは、りんごをすりおろしたものがいいよって、すりおろしりんごをいっぱい食べたんだけど、お腹の調子治んないの。」

 

にこにこ先生

「そうなの。お腹は痛いの?なにが悪かったのかしらねぇ。」

 

フジ子

「ここ2,3日、朝晩寒かったから冷えちゃったのかも」

 

にこにこ先生

「そうよね。寒いよね。お腹治すためにりんごをいっぱい食べたのね。」

 

にこにこ先生

「そういえば、私も幼い頃、お腹を壊したらお母さんがりんごを擦ってくれていたなぁ。でもね、りんごって食べ方があるの知ってる?」

 

フジ子

「食べ方? 丸かじりとか?」

 

にこにこ先生

「あははは、そうじゃなくてね。 りんごって、カラダをちょっと冷やしてしまうのよ。熱が出ているときは冷ましてくれたり喉が渇いているときには潤してくれるんだけど、食べすぎるとお腹を冷やしてしまったり、お腹が張ったり、かえって下痢が止まらないこともあるのよ。」

 

フジ子

「へぇ~そうなんだ。 知らなかった。じゃあ、なんでママはりんごがいいって言ったのかしら。」

 

にこにこ先生

「そうね。りんごには確かに消化不良や下痢を止める働きがあるのだけど、りんごで下痢を治したいときは熱を加えた食べ方をしてみてね。「タンニン」「ペクチン」「食物繊維」が腸の調子を整えてくれるの。」

 

フジ子

「そうだったのですね。わたし、りんご食べ過ぎちゃっていたかも。」

 

 

=加熱したりんごのレシピ=

 

その1:フライパンでくし切りしたりんごを焼きます。そこにはちみつを少量かけてみてね。シナモンパウダーをその上に振ってもカラダを温めてくれるよ。

 

その2:りんごと生姜をすりおろします。それを電子レンジでチンして温めて、水溶き片栗粉や水溶き葛の上にお湯を注いでとろみがついたものと混ぜ、はちみつですこし甘みを加えて出来上がり

 

にこにこ先生「便秘のときは多めのりんごを食べるといいのよ。また下痢が治って便秘のときにやってみてね。」

 

フジ子「やってみます!同じりんごでも食べ方で働きがかわってくるんですね。おもしろいなぁ。」

 

 

1日1個のりんごは医者を遠ざけると言われるほどカラダにいいりんご。

これから、りんごが美味しい季節がやってきますね。

くれぐれも食べすぎにだけは気をつけて食べてくださいね。

 

 

記:薬剤師・和学薬膳®博士 森川彰子)

 

 

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冷え対策:夜寝るときの靴下

朝晩は寒くなってきましたね。

皆さんのなかには、夜足が冷たくて眠れないかたも多いと思います。

 

今日もお客さまの冷え性のレイコさんとにこにこ先生の話が盛り上がっているようです。

ちょっと、聞いてみましょう。

 

レイコさん   「にこにこ先生、わたし冷え性で冬になると寒くて手足は冷たくなるし、夜は眠れないんです。」

 

にこにこ先生 「あらあら、それはお辛いですね。」

 

  「それで、寝る前に靴下を履いて寝るんです。するとなんとか眠ることができるようになったんです。だから最近は一年じゅう履いて寝ることが多くなったんです。」

 

  「まあ、それはよかったですね。でもね、本当は靴下を履いて寝ることはおすすめできないんですよ。」

 

 

現代ではそんな話は聞かないかもしれませんが、わたしの幼い頃は「靴下をはいて寝ることは死んだ人に白足袋をはかせるのと同じで縁起が悪い」と母から叱られたものでした。

しかし、そのことが私ががおすすめしない理由ではないのです。

 

 

「私たちはね、寝る前にカラダの中の温度(深部体温)が下がると良い眠りにつけると言われてるのよ。だから、寝る前は手や足の皮膚表面から外へ熱を出して体温を下げようとするの。体温が下がると眠くなるしくみがあるのよ。」

 

「へぇ~そうなんですね。知らなかった。」

 

「だから、靴下を履くことで温度を下げることを妨げてしまうとダメなのよ。」

 

 

小さな赤ちゃんが身近におられたり、子育てをされたことのある人なら、赤ちゃんの寝る前に手や足がポカポカと暖かくなることをご存知だと思います。

 

 

テルモ体温研究所のホームページから

体温リズムと眠りやすさのリズムのグラフを添付させていただきますね。

 

 

 

「そういえば、姪っ子の足をさわっていた姉が『そろそろ、おネムね』って言ってたわ。 」

「でも、先生。やっぱりわたしの場合靴下を履かないと眠れないんです。」

 

 

そうなんです。手足を含め体の表面が冷えていると血管が収縮してしまい、深部体温を下げることができす、眠りを促すホルモンの働きが低下してしまうのです。

 

 

「眠れないのかぁ・・・それでは、まず入浴は寝る1時間ほど前に10分ほどはゆっくりと湯船に浸かって入ってくださいね。そのあと、しっかり水気をふきとり、お布団に入るまでは靴下やパジャマなど暖かくしてお過ごしくださいね。寝るときは足首を冷やさないようにレッグウォーマーをつけてもいいですね」

 

「それでも、靴下をはかないと眠れないなら、足首を締め付けないもの、通気性のいいもの(シルク素材オススメ)などのものを探してみてね。」

 

 

「にこにこ先生、ありがとうございます。試してみますね。」

 

 

お店でお客さんとお話をしていると、それぞれお体の状態や生活環境も違うので、これが正しいと決めつけられないことが多々あります。みなさんも、健康情報はあふれるほどありますが、専門家のアドバイスも参考にしながら、ご自身のカラダにとって何が合っているかを問うてみてほしいと思います。

 

さてさて、次回お目にかかったときのレイコさんのよく眠れたお話が聞けるのが楽しみです。

 

記:薬剤師・和学薬膳®博士 森川彰子)

 

 

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暑さ寒さも彼岸まで(秋の養生法)

暑さ寒さも彼岸まで

不思議とお彼岸には忘れずに咲く彼岸花。

いよいよ、今日から秋の彼岸入り。
「暑さ寒さも彼岸まで」
昔の人はよく言ったものですね。

今朝は肌寒かったですね。着ていくものも長袖シャツ?って迷いました。

いよいよ本格的な秋の訪れですよね。

 

秋は梅雨から夏にかけてのジメジメした湿気もなくなり、焼け付くような夏の暑さも去り一年でも過ごしやすい季節と言われています。

実りの秋は食べること大好きな私には楽しみな季節です。

 

しかし、季節の変わり目で朝夕と日中の寒暖差がますます大きくなってきます。

しっかりと養生して寒い冬に備えましょう。

 

どうする?秋の養生

秋は木々は実を結び次のエネルギーをためていく季節。

私たちも基礎体力を養いましょう。食欲の秋で栄養を毎日の食事で摂ることはもちろんですが、スポーツの秋、スポーツまでいかなくてもウォーキングやジョギング、ストレッチなど体を動かし基礎代謝を高めましょう。

 

秋は冬にむけて乾燥していく季節。

肺が弱って、肌が乾燥したり咳がでたりする症状がでやすくなります。

 

そのようなときは、食べ物は白い色のもの。

大根、かぶ、れんこん、百合根、たまねぎ、さといもなどを召し上がってくださいね。

 

秋はなぜかもの悲しくセンチメンタルになる季節。

 

そのようなときは、ハイキングなど自然の中を歩くのもいいし、香りのある飲み物ハーブティやゆず茶などを飲んだりアロマを楽しむのもひとつの方法です。

静かに読書をしたり、お好きな音楽を聴くのもいいし、温かいお風呂に浸かったりしてみてくださいね。

 

(記:薬剤師・和学薬膳®博士 森川彰子)

 

はじめての食材効能薬膳

私たちのカラダは毎日の食べたもので作られています。

そして、未来のカラダを作るのもこれから毎日食べたものです。

食材の効能を知って、季節や体調、体質に合わせた食材を選ぶことで、スーパーの食材でもいつもの料理を薬膳にすることができます。

 

ぜひ、毎日の献立づくりのヒントに外食メニュー選びのヒントに食材の効能を学んでみませんか?

講座終了後テストに合格されると国際薬膳学院「食材ソムリエ」の資格を取得できます。

詳細はお問い合わせください。

 

mail:ikiikiclub818@gmail.kom  森川まで

 

 

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まだまだ続く残暑を乗り切ろう!(残暑養生法)

残暑をうまく乗り越えることが秋バテを防ぐ!

暦では立秋をむかえましたが、まだまだ昼間は残暑がきびしい日がしばらくつづきます。

夏の間ひらいていた肌のキメはまだ開いたままのところへ、朝夕は涼しい風が吹くようになり風邪(ふうじゃ)に傷められやすくなります。

この時期は、まだ残る暑さと本格的な秋に備えることが大事です。

 

秋のトラブルは大きく分けて2つ

①寒暖差による秋風邪(食欲不振・だるさ・冷え)

②乾燥によるトラブル(肌・呼吸系)

 

=秋風邪の予防=

・皮膚呼吸を活発にして風邪を発散させましょう。

・乾燥が原因の粘膜の炎症を潤してあげましょう。

・お腹を温めたり、スタミナをつけて免疫力UP

 

~おすすめ食材~

白ネギ、葛粉、梨、大根、山芋、百合根 など

                     

 

 

 

=乾燥トラブル対策= 体の中から潤い美人

・肺の機能を活性化しましょう。

・肺の潤いアップして機能低下を防ぎましょう。

~おすすめ食材~ キノコ類・果物類・種子類

 白きくらげ 舞茸 しめじ 栗 くるみ 落花生 ぎんなん 桃 梨 ぶどう 柿 

いちじく りんご

        

 

 

*舞茸、松茸、椎茸、しめじに含まれるβーグルカンはがん予防に。

*潤いUPなら白きくらげ、エリンギが一番!

*エリンギには葉酸が含まれています。

*補気力の高さは「桃」体も温める性質。仙人も手にされてますよね。

*いちじくは浣腸でおなじみ!肺も大腸もケア。お通じ出ます。

*りんごは下痢にも便秘にもどうぞ!

*ナッツ類は油が豊富。酸化しやすいので冷蔵庫で保管してね。

 

(記:薬剤師・和学薬膳®博士 森川彰子)

 

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夏の養生法

夏の養生法

立夏から立秋までの3ヶ月を暦の上では夏といわれています。

夏は、万物が成長し緑豊かになり花を咲かせます。ヒトの陽気も全開してエネルギーが体中を巡ります。

 

夏のトラブル(夏バテ、夏負け、暑気あたり)

室内外の温度差や汗のかきすぎ、熱帯夜による寝不足が原因で全身のだるさや、疲労感、食欲不振などの症状が起こりやすくなります。

 

暑いからといって冷たい飲み物や食べ物ばかり食べるのは控えましょう。

クーラーをガンガンにかけて冷やし過ぎは避けましょう。

食欲がなくても、量より質。良質なタンパク質やビタミン類をたっぷり摂りましょう。

疲れをためないように、夜は早く休みましょう。

 

中医学的には夏のトラブルは「心」が弱ります。

中医学でいう「心」は

①全身に血を送り体温を保つ

②精神、理性、意識などを司る 働きをしています。

 

「心」が弱ると動悸や息切れ、不整脈、驚きやすくなったり興奮状態になります。

また、夢ばかり見て寝不足、口渇、おしっこの量が少なくなり濃い黄色になったりします。

夏は体にこもった熱をさまし、紫外線で体が錆びることを防ぐことが大切です

 

「心」は赤い食材と苦みを好みます。

夏が旬のカラフルな色をした実野菜は、体の火照りをとり錆を防いでくれます。(抗酸化作用)

次の季節(秋)に影響がでる「肺」も守るため

少しピリ辛味にして毛穴を開き汗を出して発散させましょう。

 

【おすすめ食材】

体のほてりを冷ます食材  ウリ類(きゅうり、なす、トマト、冬瓜など)

利尿作用がある食材   ウリ類 豆類 (小豆、緑豆、大豆、黒豆)

胃腸を温める食材 生姜 香辛料

 

夏向き調理法

=あっさり、さっぱりのど越しよく=

手作り野菜ジュース・和えもの・冷製スープ

ゼラチンや寒天寄せ・しゃぶしゃぶ

 

焼きナスにポン酢ジュレ

もやしのナムル

そうめんに夏野菜と生姜添え など

梅雨の養生法

梅雨の時期のトラブルは湿気により発生します。中医学では水にかかわる臓器(脾・肺・腎)にトラブルがおこりやすくなります。

 

特に日本は高温多湿の気候なので我々は湿気をためやすい民族です。

 

頭や体が重だるかったり、ジュクジュクした皮膚の湿疹や、あせも、水虫、体の浮腫み、胃腸の調子が悪く下痢になったりというような症状があらわれます。

そのようなときは、胃に負担をかけないようにしましょう。揚げ物などを控えたり、暴飲暴食にならないように気をつけましょう。

 

<おすすめ食材>

 

自然の甘みのあるもの:イモ類・豆類(土に植えると芽が出るもの)

柑橘系の果実部分 香りが気を巡らせ、実は消化機能アップ

うり類 海藻類  からだの余分な水分を排出

 

山芋 そらまめ とうもろこし 苦瓜  きゅうり こんぶ 小豆 黒豆 里芋 山椒 ジャスミン

 

昔から「晴耕雨読」という言葉があります。雨の日も傘やレインコートなどのおしゃれを楽しんだり、読書や映画を観るのもいいでしょう。

また、食品が傷みやすく食中毒の多い時期です。

長雨の季節ですが工夫して、できるだけ明るく楽しく日々を送ってくださいね。

春の養生法(春本番をむかえて)

 肝の養生する季節

桜の季節をむかえていよいよ春本番ですね。

寒い冬から暖かくなり自然界のエネルギー「気」が下から上に昇ってきます。人間も自然界の一部なのでエネルギー「気」が下から上に昇ってきます。

 

東洋医学では、春は「肝」の季節です。

「肝」には全身の「気」を順調にめぐらせる働きがあります。

また、精神状態を安定させる。消化を助ける。「血」を貯蔵、補給する働きがあります。

木の性質をおびた「肝」は樹木が伸びるように精神的にもストレスのないのびのびした状態を好みます。

「肝」の働きがこの自然界の上昇スピードに追い付かなかったり、エネルギー不足になったり、入学や転居、転勤など環境の変化の多い春の季節に外界からのストレスをうけると、のびのびすることができなくなり、不安を感じたり、イライラしたり、ちょっとしたことで腹がたったり、落ち込んだり、やる気が出なかったりと情緒不安定になりやすくなります。

いわゆる「五月病」といわれている症状ですよね。

 

こんなときは「肝」を養い、「気」のめぐりを良くしてあげましょう。

 

①軽い運動やストレッチで気を流しましょう。

 

②「春眠暁を覚えず」そんなこと言って、いつまでもお布団の中にいないでね。

春は早起きがつらい季節ですが、朝目覚めたらカーテンを開け、散歩を楽しむのもいいですよ。

 

③食養生・・・気のめぐりを良くする食材

a肝の元気が不足のタイプ

 

肝は「血」を貯蔵したり、血液の流れを利用して栄養をめぐらせ、老廃物を排泄する新陳代謝に関わっていますが、「肝」の機能が弱ると血液の流れも不足してきます。

「気」の上昇も足りなくなり、やる気や元気がなくなりプチうつ症状になります。

肩が凝ったり、めまいや不眠、精神状態が不安定になったりします。

 

こんなときのおすすめ食材

ぶどう  松の実  クコの実、 カツオ・マグロなどの赤身の魚、なつめ

 

 

小松菜  ほたて貝   いか   レバー

 

 

b「気」が上がりすぎタイプ

 

肝のエネルギー(気)が上がりすぎるとイライラしたり怒りっぽくなったり、頭痛、めまい、高血圧のような症状がでます。

 

上がった気を鎮め降ろさないとなりません。

こんな時は貝殻付きの貝のお料理を召し上がってくださいね。

たとえば、アサリのお味噌汁、ボンゴレスパゲティなど。

 

 

 

「肝」を鎮める“苦味”上昇し過ぎを抑える“酸味”発散させる香りのするもの。

 

 

こんなときのおすすめ食材

セロリ たらの芽などの山菜 クレソン 三つ葉 菜の花 春菊 大葉

 

 

柚子(文旦)  オレンジ  レモン  ミカン  金柑

 

 

あと、カリカリ梅をぽりぽり音をたてて噛んだり(種には注意してね)

炭酸水をシュワーと飲んでゲップを出しても「気」が流れます。

ただし、お行儀が悪いとひんしゅくかわないようにこっそりと。

 

ウコンなどの香辛料やハーブやアロマも生活に取り入れてみてくださいね。

春の養生法(立春をむかえて)

【春の養生法(立春をむかえて)】

=からだの中のお掃除の季節=

 

立春をむかえまだまだ寒い中にも春の訪れを感じる季節になりました。

旧暦ではこの季節から1年がはじまります。

 

熊は冬になると冬眠し、春まで飲まず食わず、排泄もせずに春をむかえます。

春先になり気温も上昇し、植物も芽吹きだす頃冬眠から目覚めます。

そして、芽をだした山菜や熊ザザを口にするのです。

 

人間は冬眠こそしませんが、冬の季節は体温、体力温存のためにからだを動かすことも少なくなり代謝も下がり栄養を貯めこんで過ごします。

 

春になり気温も上昇し植物も芽吹き出し自然界のエネルギーが上がってくると新陳代謝もあがってきます。

冬の間に溜まっていた老廃物をまずは出しましょう。

 

「春は苦みを盛れ」

 

山菜には「アクが強いもの」や「苦み」のあるものが多いですよね。

 

 《山菜の主な栄養分》

植物性アルカロイド(苦み・香り)  ビタミン類   ミネラル

《効能》

抗酸化作用   解毒(デットストック作用)

 

 

日本以外でも行われている昔からの解毒の習慣。

 

ヨーロッパでは冬になると野菜類が不足していました。

乳製品や肉などの保存食を中心とした食事が中心でしたが、これらを多く摂るとからだに毒(余分な脂肪や老廃物)が溜まります。

だから、春になるとタンポポなどの解毒力の強い食材で排出する習慣があります。

 

アポリジニーヤアメリカインデアンも伝統的に解毒力のあるハーブをつかっています。

 

解毒することで健康なからだづくり、老化防止、不妊症、アレルギー、がん予防をしましょう。

健康なからだ作りのお手伝い

ご相談は無料です。

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残暑の養生法

残暑の養生法

暦では立秋をむかえましたが、

まだまだ昼間は残暑がきびしい日がしばらくつづきます。

夏の間ひらいていた肌のキメはまだ開いたままのところへ、

朝夕は涼しい風が吹くようになり風邪(ふうじゃ)に傷められやすくなります。

この時期は、まだ残る暑さと本格的な秋に備えることが大事です。

 

秋のトラブルは大きく分けて2つです。

①寒暖差による秋風邪(食欲不振・だるさ・冷え)

②乾燥によるトラブル(肌・呼吸系)

 

 

=秋風邪の予防=

・皮膚呼吸を活発にして風邪を発散させましょう。

・乾燥が原因の粘膜の炎症を潤してあげましょう。

・お腹を温めたり、スタミナをつけて免疫力UP。

 

~おすすめ食材~

主に白い色の食材です。

 

白ネギ 葛粉 生姜 梨 大根 うなぎ

山芋 にんにく ゆりね にらなど。

 

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