季節の養生

夏にバテないカラダは、授かるチカラの土台

今日から7月です。

西日本では早くも梅雨が明け、本格的な夏の到来です。

梅雨明けといっても、外気も体内にも湿気(湿邪)が残っています。外は真夏日の日もあり暑邪と湿邪への対策が大事です。

 

体の余分なほてりをとり、湿気を排出してくれる食材として、ゴーヤやキュウリ、トマト、冬瓜、ハトムギなどがおすすめです。ゴーヤや冬瓜は体を冷ます力が強いので炊く、炒めるなど熱を加える調理法で召し上がると冷ます力は緩和されますよ。

 

また、中医学では夏は精神や意識を司る「心」を痛めると考えるので合わせて「心」を労わる養生も必要です。

 

なつめ、ゆり根、小豆、ピーマン、卵などがおすすめ食材です。

しっかりの睡眠をとり、そして”心がホッとする時間”を意識して、夏の妊活養生を一緒に整えていきましょう。

薬剤師 森川彰子

夏至と妊活養生

今日は1年でいちばん昼が長い日、「夏至(げし)」です。

中医学では、自然界の「陽気(ようき)」が最も高まるとき。
これは「命を育むエネルギー」が最大限に満ちるタイミングでもあります✨

しかし、ここから少しずつ「陰」が増えていく転換点でもあるんです。
だからこそ、バランスを整える意識がとっても大事です。

🔸1.「気(エネルギー)」と「血(栄養)」をしっかり巡らせる
 → 陽気が強すぎると、イライラや不眠を招きます。
 → 気血の巡りを助けるには、軽く汗をかく程度の運動や、ストレッチ・深呼吸がおすすめ。

🔸2.「心(しん)」をいたわる食事と生活
 → 中医学では「心」は血を司り、精神活動にも関係。心の安定が妊娠力にもつながります。
 → 赤い食材(トマト、なつめ、クコの実など)や、心を落ち着ける苦味のある野菜(ゴーヤ、セロリ)がオススメです。

🔸3.睡眠の質を整える
 → 夏はつい夜更かししがちですが、陰の気を養うためには「夜の休息」がとっても大切。
 → できれば23時までにはお布団に入りましょう。

💡まとめ:自然のリズムに寄り添って

夏至は「天からの陽エネルギー」が最大になる日。
この力を借りて、自分の内側も整えていきましょう。
暑さに流されず、心とからだのリズムを大切にすることで、赤ちゃんを授かるからだへの準備が進みます。

桜と妊活

日本各地で「桜」の便りが届きますね。

満開の桜も美しいですが、散り始めて地面一面にピンク色の花びらの絨毯も何とも言えない幸せな気持ちになりますよね。

桜色、ピンク色は女性ホルモンの分泌を促す色とされています。

自律神経を安定させ生理前のイライラや更年期の不調を和らげるといわれています。

 

桜の香りはあまり強くありませんが、お花や葉っぱの塩漬けの香りです。

シャンプーや化粧水などにも使われていますよね。

香りにはストレス軽減、リラックス効果、抗菌作用などがあります。

 

また、皮下でエストロゲン様の作用をして排毒作用があるということでニキビや皮膚湿疹のお薬に民間薬や漢方薬として使われてきました。

漢方薬 十味敗毒湯は「桜皮」として樹皮が生薬として使われています。

妊娠に直接関係するほどのエストロゲン効果はないようですが、眼で見て香りを感じ、和菓子やサクランボを食べることで女子力を上げてみてはいかがでしょうか。

にこにこ薬唵

薬剤師 森川彰子

冬の土用に何食べる

1月17日から2月2日は冬の土用の期間です。

土用って夏の土用の丑は有名ですが冬から春への季節の移動期間も土用に当たります。

冬の土用は未の日(1月26日)に「ひ」の付くものを食べるといいといわれています。

ひじき、ひらめ、ひらまさ、干物、ひよこ豆、羊肉、ひき肉などです。

 

でも、冬の土用期間にも丑の日は1月20日と2月1日があります。

妊活中のご夫婦にはぜひ冬の土用の丑の日に「鰻」を召し上がっていただき精を出していただきたいと思うのです。

 

にこにこ薬唵

薬剤師 和学薬膳🄬博士

森川彰子

お塩も大事 選んで使おう 

1月11日は「お塩の日」

1569年に上杉謙信が交戦中の武田信玄の領民が今川氏によって塩を絶たれて苦しんでいることを知り塩を送ったことがいわれとのこと。

塩は摂りすぎると高血圧の原因になるなど健康志向のために「減塩」が推奨されていますが、実は塩を選ぶことで摂ったほうがよい塩があります。

食塩や食卓塩は塩化ナトリウムのお塩ですが、天然塩にはナトリウムの他にマグネシウムやカリウム、リンなどのミネラルが豊富に含まれています。

私たちの身体は代謝するうえでいろいろなミネラルの力の助けを借りています。

だから、サプリメントで摂るのも一つの方法ですが天然塩をお料理に利用することで手軽にミネラルを補給できますよ。

お塩も選べば、健康志向に早変わり!

にこにこ薬唵 森川彰子

温活しよう(湯たんぽの利用)

こんにちは。

お住いの地域によって気候はだいぶん違うようですが、そろそろ就寝中の寒さが気になる季節になってきましたね。

寝具は布団の上に毛布、その上に薄い布団を重ねると結構暖かく過ごせます。

今日のお客様は昔ながらの湯たんぽを使いだしたとのこと。

電気器具を使いたくなくて・・・とのことでした。

湯たんぽは明け方にはだいぶん冷めてはくるものの、まだ温かいそうです。先人の知恵はすごいですね。 お布団に入られたときに上半身が少し寒く感じるとのことでしたので、お布団に入られる少し前に、ペットボトルにお湯を入れたものを布団に中に入れてみてもらうようにお話ししました。

寒いとなかなか寝付けないこともありますものね。

皆さんはどんな工夫をされておられますか?

また、アイデアがあれば教えてくださいね。

 

にこにこ薬唵

薬剤師 森川彰子

*ZOOMのよる相談、体質チェックなど受け付けています。

急に本格的な寒さがやってきました(防寒)

一昨日までは半そでで過ごせた地域もあるのに、昨日、今日はぐっと冷え込みが厳しくなりましたね。通勤時など外出時には厚手のコートなどを着用される方も多いと思います。

そこで、忘れないようにしていただきたいのが「首元」「手首」「足首」「お腹」の防寒です。

さすがに、外出時お腹を出している方はおられないと思いますが。

手首の内側をちょっと見てみてね。青い血管が通っているのがみえると思います。

血管も外気の影響を受けやすくなります。

てぶくろやマフラー、ブーツ、ひざ掛けなどを活用してくださいね。

薬剤師 森川彰子

 

だんだん朝食準備が冷える季節に

ここ2,3日は朝が冷え込みます。

お布団から抜け出したくない季節になってきました。

妊活中や妊娠中に限らず、冷えは大敵。お布団から抜け出して、ダイニングルームに行く前には

足首まである靴下をはき上着を羽織りましょう。

お布団の中でぽかぽか温まっている熱が逃げ出さないように。

もし、エアコンなどタイマーが利用できるならば

ダイニングをあらかじめ温めておかれるのも一つの方法です。

日頃の生活と漢方生活で寒い外気にふれても冷えにくい体がつくれます。

冷えは万病のもと

冷え性の方は一度ご相談くださいね。

にこにこ薬唵 森川彰子

晩秋の養生法

今年は残暑が長かったですね。

10月に入っても暑い日が続き、野菜や米などの生育、紅葉などにも影響が出ています。

そして、私たちの体も1日の寒暖差が大きくて体調を整えるのが難しいですよね。

冬の季節に備えて、秋にしっかりと体を作っておくと、冬の厳しい寒さを乗り越えることができます。秋から冬にかけて乾燥の季節を迎えます。空気の乾燥は私たちの「肺」を痛めやすく、肺を痛めると、咳やお肌の乾燥、便秘をはじめ免疫力が下がり感染症にかかりやすくなります。

日々の食生活で「肺」の乾燥を予防しましょう。

おすすめ食材(滋陰潤肺・滋陰温肺) 白くて辛い味のもの

ねぎ、玉ねぎ、らっきょう、大根、ユリ根、、梨、葡萄、いちじく、胡桃、生姜、蜂蜜、山芋など

あなたに合った、赤ちゃんを授かる力のある体づくりのお手伝いをしています。

 

薬剤師 和学薬膳🄬博士 不妊カウンセラー 妊活指導士

森川彰子

 

 

立冬をむかえて

早いもので暦の上では11月8日に「立冬」をむかえました。

今年は残暑が長くて、11月を迎えても半袖の洋服で過ごせる日もありました。

紅葉を楽しみに10月に日本アルプス(千畳敷カール)を訪れましたが、例年ならば始まっている紅葉がまだで残念でした。

天気予報では、来週から風も強くなり寒くなるとの予報。

寒暖差が大きくなりそうですね。また、晩秋から冬にかけては乾燥がますます進みます。

お肌だけでなく、体の潤いも失われます。

皮膚や粘膜は外邪(ウイルスや細菌、花粉のような異物)から身を守るバリアの働きをしていますが、乾燥によって機能が低下してしまします。

皮膚の保湿、お部屋の湿度管理とともに、豆腐や山芋、白菜、ゆり根、梨、ぶどうなど身体を潤す食材、ネギや玉ねぎ、にんにくなどの白くて辛い味のものも食べることで内面からも養生してくださいね。