今日は「着床の窓」のお話です。
たぶん、知っておられる方も多いとおもいますが
「着床の窓」とは、受精卵が子宮内膜に着床する最適な時期のことを言います。
この窓が開いているときに受精卵が到着すれば着床しますが、
どんなに胚の状態が良くても、窓が開いている(子宮内膜が胚の受け入れ)状態になっていなければ着床は成立しません。
自然妊娠する方では、「着床の窓」が3日~4日
不妊の状態の方は1日~2日と短い傾向にあると言われています。
また、加齢とともに短くなると言われています。
不妊治療をしている方の中に
複数回にわたり良好な胚を移植しているにもかかわらず
着床しないケースには、「着床の窓」とのタイミングがずれていることも
原因の一つかもしれませんね。
「着床の窓」はホルモンの値、酵素、免疫因子、接着因子、成長因子などさまざまな因子や物質がかかわっています。
近年、子宮内膜着床能という検査でこの着床の窓を特定できるように
なってきました。
このことから、着床の窓を少しでも長く開けておく治療が進められるのも
そう遅い未来ではないかもですね。
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