12月15日は大阪府の堺市で手作りのオリジナル屠蘇散づくりのセミナーを開催します。
今では少なくなってきましたが、関西から西の地方では元旦に無病長寿を願って、お屠蘇を飲む習慣があります。お屠蘇は日本酒と本みりんに屠蘇散をつけて作ります。
お屠蘇散には体を温めたり、風邪ひきさんの喉の調子を整えたり、お正月で弱った胃腸を整えてくれる生薬が5~10種類入っています。(分量的にお薬ほどの強い効果はありません)
屠蘇散は12月に入るとドラッグストアで購入することができますが、今回は私だけの好きな香りや効能の屠蘇散を作ります。生薬はなかなか手に入りにくいものもあるので、身近に手に入る食材の組み合わせも考えました。
温州みかんの皮、柚子、生姜、ペパーミント、ナツメなどを干しています。
蜜柑も無農薬のものを購入し4個ほどの皮を。生姜も大きめのものを1個皮つきでスライス。
柚子も大きめのものを1個使いましたが、乾燥するとちっちゃくなってしまいました。
あと、シナモンスティック、丁子(クローブ)、八角(スターアニス)、山椒などのスパイスも用意しました。八角(スターアニス)は豚の角煮などにつかいますが、意外なことにインフルエンザの治療薬のタミフルの原料でもあるのですよ。
屠蘇散はお酒としてだけではなく、ホットワインやホットミルク、チャイ、炭酸水と一緒に。また、豚の角煮や鶏肉の醤油煮にも活用方法はいろいろです。
ぜひ、皆さんも新しい年を無病長寿を願い屠蘇散アレンジをしてみてくださいね。
薬剤師 和学薬膳🄬博士 森川彰子